sipping wine

Chambolle-Musigny Les Amoureuses Vogüé 2004 シャンボール・ミュジニ レ・ザムルース ヴォギュエ

外観　エッジにオレンジがあるルビー色
香り　抜栓最初は還元臭の胡椒のような香り、15分くらいですぐに開いてくる。
ヴォギュエのワインは還元臭も普通と違う。なぜだろう。
香りの中心は、複雑なスパイスである。今までのレザムルースでもこれほどスパイスが強いのはないのだが。チェリー、ストロベリー、ラズベリー、野ばら、青胡椒、黒胡椒、ハーブのスパイス、クローブ、シナモン、ナツメグなどスパイス香が豊かである。
奥にスーボワ、土の香り。
味わい　アタックは滑らかで酸が豊かである。フレッシュで複雑な味わいの赤い果実が口の中に広がる。タンニンは木目が細かく溶け込んでいる。アルコールは中等度、余韻は非常に長い。ミネラル、果実、そして旨味が長く続く。
2004年と弱い年なのに、このワインにはすごい果実の凝縮感を感じる。ミュジニーと比べなければこれはこれで素晴らしいワインなのである。飲んでいてもいつも飲み手に微笑んでくれる美しい美女である。

ルーミエのレザムルースを飲んだのはそれほどないが、いつも感じる、シャンボール・ミュジニーの１級、やレ・ザムルースから感じられる森、泉などは強く感じれなかった。どちらかと言えば、スパイスめいた、赤黒い果実である。ヴォギュエの作りの方が目立っているとも言えるのかもしれない。ただこれも素晴らしいレザムルースであるのを再実感したことは間違いない。