Vegaval Plata Valdepeñas reserva 2006 ベガバル・プラタ・レセルバ ミゲル・カラタユド
外観 エッジにわずかに紫が残る濃いガーネット
香り ブルベリー、カシス、ヴァニラ、すみれ、鞣し革、スパイス(シガー、黒胡椒、)
味わい 柔らかで濃厚な果実の味わい、アルコール感はやや高め、酸味はやや低め、タンニンは溶け込んでいて、最初は柔らかで、最後に豊かでこなれたタンニンを感じる。フルボディ。熟した黒系の果実のコンフィにスパイスがまぶしてあるような感じである。余韻は長め。
果実味が中心で、タンニンは柔らかく最後に厚みのある味わいがある。香りは黒系果実。アルコール度数14%である。
バルデペーニャスのアメリカンオークのテンプラリーニョである。果実味が中心で酸味は控えめ。でもフルーツ感が豊かにあり、アルコール度は14%とやや高めであるがあまり気にならないほどの果実感である。タンニンは柔らかである。確かにメルローとは間違える可能性があるが、メルローの土臭さはない代わりに、シガーのようなスパイスが強い。お値打ちな2000円以下で買えるお値打ちさがいい。
Vegaval Plata Reserva 2006 ベガバル・プラタ・レセルバ ミゲル・カラタユド
D.O. バルデペーニャス センシベル100%
石の谷の意味を持つバルデペーニャスは、メセタの南端、シエラモレナ山脈の麓に位置しています。大陸性の気候で寒暖の差が激しく、リオハと異なり降雨量が少ないのが特徴。1940年設立の当メーカーはフラットな地形の赤土(チョークを含む)の土壌の畑を所有。収穫はすべて手摘み。熟成にはアメリカン・オークのみを使用。12ケ月間樽熟成。
Tempranillo, Cencibel, Tinto Fino, Tinta de Toro,
Tempranillo テンプラリーニョ
ガリシア地方とアンダルシア地方を除いたスペインの全土で栽培されて、スペインの黒ブドウの第一の栽培面積である。
中程度から大きめの房で、小さく皮が厚い果実が間隔狭く詰まっている。比較的実は多い、発芽が早く、早熟である。リオハでは、ガルナッチャより2週間熟すのが早い。ヴァルデペーニャスやラ・マンチャでは、センシベルと呼ばれる。
起源はおそらくリオハかナバーラであり、スペイン全土のクローンの全ては均一でおそらく急激にスペイン各地に広まったと考えられる。
スペイン内でも多くのシノニムがあるが、イタリアでは、マルヴァジア・ネーラと呼ばれ、ポルトガルでは、ティンタ・ロリスと呼ばれる。
いわゆるリオハのタイプのテンプラリーニョは、ヴァニラの香りのオークとストロベリー香りのテンプラリーニョがうまくマッチしていた。
テンプラリーニョは気候によってその性格を変える。エレガントで、酸があるテンプラリーニョを作るには、冷涼な気候が必要である。より糖度が上がり色素が豊かな厚い果皮を得るためには暑い気候が必要である。リベラ・デル・デュエロでは、日中に気温が40度まで上昇し、糖度と色素が得られ、夜間に20度まで気温が下がり酸が保たれる。
濃い色をした豊かな果実の味わいがある。時に苺の味わいも現れる。複雑味もあるのだが、これがテンプラリーニョの特徴ではない。
豊かなテキスチュアーとしなやかで豊かなフルーツ感である。ブラックベリー、ブラックチェリー、マルベリー、そしてラズベリーである。リベラ・デル・デュエロとトロでは、こうした味わいは若い時は、特徴的な旨味のあるバターとブラックカラントの味わいである。熟成するとタバコ、プラム、プルーン、そしてココアの味わいが出てくる。早飲みの軽いテンプラリーニョは、還元的でスモーキーで甘い。長いオークの熟成をしたものは、旨味があり、ストロベリー的な味わいがあり、コーヒー豆と乾燥フルーツの味わいを伴っている。
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