Saint -Véran Arepège Daniel & Julien Barraud 2011 サン・ヴェラン アルページュ ダニエル エ ジュリアン バロー

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SaiVeraApreDanJulieBarr2011.jpgSaint -Véran Arepège Daniel & Julien Barraud 2011 サン・ヴェラン アルページュ ダニエル エ ジュリアン バロー

外観 ややイエロー
香り 黄桃、パイナップル、ミネラル、アカシアの花、ハチミツ、ヴァニラ、
味わい 熟した果実、ボーヌに比べると酸はわずかに低い、豊かに熟した核果実の味わいが口の中に広がる。余韻は、やや長め。ミネラル感、果実感が続く。

マコネの味わいである。すこし熟した果実味が強く、すこし酸が低め。でも味わいの中にある凝縮感が素晴らしい。果実味は非常にピュアで雑味がない。ビィオロジックであるが、お手本のような作りである。
僕は少し冷やし目で飲んでしまうが、好みによってはこの熟れた感じを味わうために温度を上げて飲む人もいるだろう。


Daniel & Julien Barraud ダニエル エ ジュリアン バロー

ダニエル&マルティーヌ・バローはマコネ地区のヴェルジッソン村に1890年から続くドメーヌ。プイィ・フュイッセ、サン・ヴェラン、マコン・ヴェルジッソン、マコン・シャントレなど4つのアペラシオンに合計8.5haのブドウ畑を所有。
テロワールを尊重するという目的のもと、プイィ・フュイッセはアッサンブラージュものの「アリアンス」のほか、区画の異なるワインを5種類醸造している。

ブドウ栽培は1995年頃、プイィ・フュイッセのラ・ヴェルシェールでビオロジック農法を試し、その後、徐々に広げて2005年頃から全所有畑をビオロジックにより栽培している。マコネでは楽でコストのかからない機械収穫をする農家が大半だが、このドメーヌは完全に手摘み。醸造所はグラヴィティ・フローの構造がとられており、ブドウの受け入れから圧搾、樽詰め、瓶詰めまでポンプに頼る必要がない。

アルコール発酵は酵母添加を行わず、自生酵母による自然発酵。
発酵容器はアペラシオンにより異なり、ステンレスタンク、フードル(大樽)、ドゥミ・ミュイ(中樽)、小樽が使われる。
マロラクティック発酵を経て、細かな澱とともに10〜15ヶ月の熟成。無ろ過で瓶詰めする。
2006年に5代目を担うジュリアンがドメーヌ入り。それに伴い徐々に畑の名義をジュリアンに変えているため、現在、従来のダニエル&マルティーヌ・バローとダニエル&ジュリアン・バローのラベルが混在するが、どちらも実質的な違いはない。

Mâconnais マコネ地区 
コートシャロネーズの南に、約50km近くにわたり続く広い丘陵地帯。北のコート・ドールよりわずかに温暖であるためにシャルドネ種に適しており、生産量の約85%が白ワインで、コストパーフォーマンスの高い、爽やかでフルーティなワインを生み出す。またガメイ種から、口当たりの軽やかな赤ワインも作られている。
マコネ地区の南部に位置するマコン村を中心に、広い範囲で作られるのが、地区のレジョナルのAOC、そしてマコン・ヴィラージュ。コミュナルのAOCで、プイイ・フュイッセ、プイイ・ヴァンゼル、プイイ・ロッシュ、サン・ヴェラン、ヴィレ・クレッセがある。

Saint -Véran (白)
Mâconnais の畑の南端に AOC Saint-Véran (1971年に認定) はあり、Pouilly-Fuissé を取り囲むようにある白ワインの一つである。 ソリュトレの岩山の北にPrisséとDavayé、南にはLeynes, Chasselas, Chânes, Solutré-Puillyの一部、もちろんSaint-Vérand。

Saint-Véran は兄弟分の Pouilly-Fuissé により、2か所に分断されている。どちらもソリュトレの支脈にある。この骨組みの頂上はジュラ紀中期のウミユリ石灰岩で形成される。岩の西斜面はより古い地質(リアス統)。急斜面は、灰色の泥灰土(畑はChasselasとLeynesの南と西に位置する)。岩山の東斜面はゆるやかで、石灰岩・泥灰土が占める(畑はプリッセとダヴァイエの東) 小さなグローヌ川の左岸のシャヌとプリッセでは、畑は珪質結核(火打石の一種)を含む粘土の層で覆われた、ウミユリ石灰岩上にある。

テイスティング: 2016年8月10日
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