Steeger St. Jost Riesling troken Großes Gewächs Ratzenberger 2008 ラッツェンベルガー シュティーガー ザンクト・ヨースト リースリング

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SteStJosRatze2008.jpgSteeStJosRatz2008et.jpgSteeger St. Jost Riesling troken Großes Gewächs Ratzenberger 2008 ラッツェンベルガー シュティーガー ザンクト・ヨースト リースリング

外観 やや黄色みが強いレモン色
香り スイカヅラ、菩提樹、豊かな柑橘系(赤リンゴ、オレンジピール)、核果実(アプリコット、桃)、ペトロール、やや複雑な酸化熟成香もある、バター、杏仁豆腐
味わい 豊かな酸と熟した果実がある。リースリングの酸とは少しちがう、やや甘いヨーグルトのような酸味である。これは、香りからもMLFが起きている。意図的なのだろうか、それともなってしまったのだろうか。果実もそのためやや暖かいところの果実味が出ている。豊かなミネラルもある。

アルコール度数12.5%

なんだか不思議な味わいである。香りから熟したリースリングだと思って飲むと、すっきりした酸がなくて期待を裏切る。地球温暖化なのでドイツのリースリングでもMLFしてしまうのかもしれない。確かに自然はの作りだから、なるようになれという感じなのか。不思議な味わいである、好きな人には好きになれるワインかもしれないが、僕は得意ではない。


これはラッツェンベルガーが作り手、シュティーガー ザンクト・ヨーストが村名と畑名である。ミッテルラインのLoreley 地区にあるBachrach村とはちがうSteeg村のSt Jost( ザンクトヨースト;ドイツ語発音だから)の畑である。

ラッツェンベルガー 
世界遺産にもなっている、バッハラッハ村の斜面に位置する醸造所。標高が高く、寒暖の差が激しいため、収量規制を徹底的に行うことで、他の醸造所では見られないほどゆっくりとブドウが成熟し、香り豊かでミネラル感溢れる、エレガントでクリーミーなワインが造られる。
アールの南に位置するミッテルラインにある非常に小さなワイナリー、2003年度最優秀醸造家に選ばれている。収穫後の果汁を長期低温発酵及び、シュールリーにて熟成。4月〜5月に下のクラスの瓶詰め開始。

ミッテルラインの有名な醸造家なので、普通はなじみないミッテルラインのワインを飲むならこの人である。バッハラッハ(バハラッヒャーヴォルフスヘーレ)、シュティーグ(シュティーガーザンクト・ヨースト)地区などのワインを知るにはいいかも。ただ、この人はやっぱりビオロジックというか、醸造も自然な感じがする。このワインにはどうしてもMLFのニュアンスがある。MLFをしたのではなくて、自然の作りなので温度が上がってMLFが起きてしまったと考えるのがいいだろう。

テイスティング: 2016年9月20日
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