Chateau Grand-Puy-Ducasse 1982 シャトー グラン・ピュイ・デュカス

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ChatGranDucas1982.jpgChateau Grand-Puy-Ducasse 1982 シャトー グラン・ピュイ・デュカス

外観 やや濃いめのガーネット
香り これぞ正統派のポイヤックの熟した香りだと思わせる熟した曇りのないシダー、針葉樹が心地よく薫る。他に
味わい 辛口のミディアムボディ。タンニンが溶け込みながら、フレッシュで豊かなな果実感がまだ持続しバランスよく口の中に広がる。アルコールは中等度、酸も豊かであり、香りとフレイヴァーが豊かに口の中に広がる。タンニンは豊かであるが非常にこなれている。余韻は長めであるがパワフルなポイヤックというよりは優しく熟成した味わいが長く続く。

30年以上たったグラン・ピュイ・デュカスである。パーカーには15年くらいの熟成力があると書かれているが、さすが1982年であるまだまだ持ちそうな豊かな果実感が残っている。そして香りがいい。さすが立地がよく年がよかった味わいである。天と地は申し分なかったと言える。やっぱり、1982年は素晴らしい年であり、この年のポイヤックにハズレはないのだと再度実感。
1982年はいつまで飲めるんだろうとまたふと思ってしまった。

第五級
ポイヤック
カベルネ・ソーヴィニヨン 60%、メルロ 40%
この5級ポイヤックは、多くの消費者やワイン評論家たちから無視され続けてきた。当然、ワインの価格も他の5級に比べればかなり低い。そう意味では、最近のポイヤックの街の中にある新しいセラーからつくられたワインは、以前いくらべ品質の改善がみられお値打ちな買い物となる。1971年から再植え付け、1986年には、コンピュータ化したステンレスタンクを備えた醸造所を立てた。
畑は立地に恵まれており、1区画はムートン・ロスチャイルドとラフィット・ロスチャイルドに隣接し、一区画はバタイィにほど近い砂利質の丘にある。価値のわかる消費者にはもっと注目されてよいシャトーである。このワインのスタイルは、フルーティでしなやかであり、タンニンが強く、硬い味わいのものではない。たいていは五年くらいで飲み頃になるが、10-15年くらい持続する潜在能力は備わっている。

テイスティング: 2016年10月14日
My Rating(評価): 16/20
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