Ulysse Collin Blanc de Blancs "Les Roises" ユリス・コラン ブラン・ド・ブラン レ・ロワーズ
外観 豊かで細かい泡がある淡い黄金色
香り よく冷やしても、トースト、パンデミの香りが豊かにかおる。温度が上がってくるとレモン、オレンジピール、擦りりんごがすこし酸化した香りな度複雑な香りが上がってくる。
味わい ドライである酸は豊かであるが、それほど強めではない。むしろ果実の味わいとバランスが取っている。果実もフレッシュ、フルーティというよりはすこし、熱が入った、調理した果実みの味わいである。ミネラルは豊かで、余韻も長い。
さすが、セロスの弟子というようなビオデナミ?、やや果実が酸化したような香りが中心にあるシャンパーニュである。僕ははっきり言って好みでない。
盛り込んだレストランで、このシャンパーニュに合わせるように、ハーブや、少し火を入れた果物、そしてブールブランソースの赤むつなど、このシャンパーニュに合わせて作ってもらったので、びっくりするほどマリアージュして飲めた。
ただ、このシャンパーニュはなぜか単体では飲み進めるには辛い感じがする。これほど料理と合わせて美味しい、逆に単体だと辛いシャンパーニュも珍しい。
これはドサージュが2.4g/Lと低い割にフレッシュな果実感が控えめだからだろうか。
Ulysse Collin ユリス・コラン
1703年からコンジィ村で栽培と樽製造の仕事を始めたのがコラン家の成り立ち。オリヴィエの父は1987年から2003年までネゴシアンとパートナーシップを組んだが、オリヴィエの代になり2003年に畑を取り戻し、翌々年に圧搾機やカーヴなどの醸造設備を新たに導入した。2001年にアンセルム・セロスを訪問し刺激を受け、自分自身のシャンパーニュを造るため、当時実家が賃貸していた畑の回収を決めた。2002年にアンセルム・セロス氏の下で研修、2003年より自身の畑の栽培を開始した。
メゾン名のユリス・コランは、ご先祖様のひとりにちなんで名付けられた。2004年にLes Pierrièresの畑から初ヴィンテージヴィンテージとなるシャンパーニュを製造、2006年よりLes Maillons、2008年よりLes Roises、2010年よりLes Enfers、2011年よりLes Maillons Roséをそれぞれ生産開始した。各畑のブドウが混ぜられることは初ヴィンテージから現在まで一度もない。
栽培:リュットレゾネ(2003年〜)+ビオロジック(2008年〜)が基本。
カテゴリに捉われず、その時畑に必要だと判断したメソッドを数ある手法の中から選んでいる。
土壌:表土は粘土、泥土。厚さは比較的浅く、その下の層はシレックスが混じったシャンパーニュ固有の柔らかい白亜層。
圧搾: 古典的な水平式プレス
醗酵: 樽(112L、225L、228L、350L)、ステンレスタンク(1000L、2000L、3000L)
熟成: 小樽と瓶内、ステンレスタンク(ロゼのマセラシオン)
Ulysse Collin Blanc de Blancs - "Les Roises" ユリス・コラン ブラン・ド・ブラン・レ・ロワゼ エクストラ・ブリュット
デゴルジュマン:2015年2月16日ドサージュ量:2.4g/L
シャルドネ100%
オリヴィエが2008年からリリースを始めた、ブラン・ド・ブランの最上級キュヴェ。樹齢60年のシャルドネ・ヴィエイユ・ヴィーニュ100%で造られる。
料理のマリアージュは本当に奥が深い。やや酸化熟成の香りが出ていて、僕としては苦手だったが、これにハーブなどを入れると香りにフレッシュさと複雑さが現れて美味しくなった。これは素晴らしい発見だった。
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