Vosne-Romenée 1er Cru Les Brulées René Engel 2004 ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・ブリュレ ルネ・アンジェル
外観 やや淡いルビー色
香り 非常に豊かな複雑な香りである。赤い果実(strawberry, redcurrant、)黒い果実(black cherry), シナモン、ナツメグ、スーボア、土、バラのドライフラワー、上品な皮など
味わい 辛口のミディアムボディ。豊かな酸と柔らかいテキスチュアーがあり、綺麗に溶け込んだタンニンとフレッシュな果実菅が渾然一体となっている。余韻も長めで、複雑な味わいとしっかりしたミネラルと酸が長く続く。
このワインは5年前くらい前に何度か飲んでいるが、今回が一番美味しい。以前のは香りはするんだが、ボディは軽くて美味しいんだけど、少し酸が強めでそれほど感動を与えてくれなかった。しかし、今回は、2004年のヴィンテージだからこそなのんかも、熟成した香りが強く香り、全体の印象を押し上げてくれる。液体も優しいのだが、一段と溶け込んで優しくて美味しい味わいになっている。悪いと言われた2004年であるが、そろそろ飲み頃のピークに差し掛かっているかもしれない。残った2004年もそろそろ飲んでいかなくては。
2005年にフィリップ・アンジェルは、休暇先のタヒチで心臓麻痺のために亡くなってしまったので、2004年がラストヴィンテージである。このレ・ブリュレはこれで最後である。ルネ・アンジェルのワインは、感動を与えてくれる数少ない作り手の一人だと最近ではつくづく思う。残ったワインも本当に少ないので次回いつ開けるかは非常に悩ましい。
レ ブリュレは、特級のリシュブールに北側に隣接する1級畑である。発酵前の除梗は100%、発酵期間は畑により8〜21日間。新樽使用比率は3割で熟成期間は1〜2年。
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