Bonnes-Mares Robert Grofifier 2004 ボンヌ・マール ロベール・グロフィエ

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Bonnes-Mares Robert Grofifier 2004 Bonnes-Mares Robert Grofifier 2004 ボンヌ・マール ロベール・グロフィエ

外観 エッジにオレンジが入ったやや濃いめのルビー色
香り 華やかなスミレ、赤系果実(レッドカラント、レッドベリー)黒系果実
ブラックベリー)、クローブ、ナツメグ、黒いスパイス、土、森の下草、上品ななめし皮、すこし青いハーブ、
味わい 綺麗な果実のジュースの口の中に入ってくる。ピュアで深みのある赤い果実と滑らかなタンニン、そして豊かな酸のバランスがとても良い。複雑なスパイス、深みのあるタンニン、ゆったりとやわらかな液体が喉を抜ける。余韻は長く、綺麗な赤い果実、複雑なスパイス、そしてミネラルが長く続く。


最近やっとグロフィエが好きになってきた。今まではいつが飲み頃だろうと思いながらタンニンが濃い果実味が強いワインを飲んできたのだが。確かに2007年からは美味しくなっているのだが、この2004年はまだ濃く作られていたヴィンテージだが、涼しい年で酸も高く僕の好きな味わいに仕上がっている。そしてやっぱり香りが高い。他のボンヌ・マールに比べて赤い花が華やかに香る。そして黒い土の香りとのバランスがうまく取れている。
最近飲んだ、ラ・ターシェの2004年も素晴らしい香りがしたのだが、やっぱりニュアンスが似ている。2004年にブルゴーニュのブドウの木についたテントウムシのせいだろうか。このニュアンスも今飲むと悪くない。テントウムシの味わいも複雑さを加えているのかも。そこがワインの不思議なのかも。

以前はシャンボール・ミュジニーのレ・ザムルーズも少し頑張れば手が届く値段だった。このボンヌ・マールもそうである。ところが2000年台後半から値段はうなぎのぼり、どんどん手が届く値段から遠ざかってしまった。2004年のボンヌ・マールは今から考えればお値打ちな値段で買えたのだが、このままの値段が続いているのだら、さっさと飲んでしまうのが。やっぱり今の値段を考えるとおいそれとは飲めない。ただ今回は、お祝いもあって放出したワインで、いつもはもう少しゆっくり飲むのだが。

ロベール・グロフィエ
ロベール・グロフィエはモレ・サン・ドニにあるドメーヌ。クロ・ド・タールの隣にある。しかし畑の多くはシャンボール・ミュジニー、そしてグラン・クリュはこのボンヌ・マールとジュヴレ・シャンベルタンのクロ・ド・ベーズである。シャンボール・ミュジニーの偉大な1級畑レ・ザムルーズについては最大の所有者である。
ブドウの仕立てはブルゴーニュで主流のギュイヨではなくコルドン・ド・ロワイヤ。
収量を抑えやすいことに加え、新梢を扇形に広げることで風通しをよくする効果があるという。
今日、ロベール自身は引退状態にあり、息子のセルジュが実質的にドメーヌの当主を務め、ボーヌの醸造学校で学んだ孫のニコラが栽培と醸造に携わっている。この辺りから、濃いワインでなくエレガントなワインに変貌していると言ってもよいだろう。
除梗に関してはヴィンテージに応じ、2007年、2009年は完全除梗。2008年、2010年は3分の1が全房。2011年は40%を全房とした。
8〜9度で10日間ほどの低温マセレーションの後、自生酵母による自然発酵。
新樽率は村名ジュヴレ・シャンベルタンで20%、1級レ・ザムルーズで40〜50%、ボンヌ・マールで50〜60%に留め、12〜13ヶ月間の樽熟成を施す。製樽会社はレモンとフランソワ・フレールがお気に入り。

テイスティング: 2017年3月 7日
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