ワインの資格試験のために買うべき本

JSAのソムリエ、ワインアドバイザー、ワインエキスパートの資格を取るには、1次試験にまず合格してなくてはいけない。これには、膨大な量のワインの知識が必要となる。必ず良い本を見つけてそれを信じて試験の日まで勉強することになる。誰かに役に立つことを信じて、今までに使ったテキストを紹介します。

2月頃から各ワインスクールの受験対策講座が始まります。各ワインスクールのサイトを気をつけて見ていてください。テキストはケチらず最新のテキストを買うことが必要です。ワインの知識の中で各国の情報は年々変わっています。特にイタリアのDOCGは毎年確実に増えています。それにヨーロッパのワインの規格も変更があります。最新の情報が試験に出ることが多いので、一番新しいテキストが必要になります。おおよそ、3月くらいには、その年用のテキストが出そろいます。ただし、基本は日本ソムリエ協会教本の最新版が基準です。そのためそれより古い情報、もしくは新しい情報は出題されないと考えてよいです。アカデミー・デュ・ヴァンのワイン受験講座のようなテキストは、アカデミー・デュ・ヴァンからソムリエ協会教本がでてから修正が出されます。その情報にも気をつけておいた方がよいでしょう。

ワインのテイスティングの参考書については、このサイトを参考にしてください。

日本ソムリエ協会教本〈2016〉―ソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパート

これは、ソムリエ、ワインアドバイザー、ワインエキスパートの試験を申し込むと、申し込みの受理の通知とともに一緒に送ってきます。この本を早く使った方がよいと思うので、できたら試験申し込みは早めにした方が良いでしょう。一般販売は3月中旬以降だったように思います。
ここから総ての試験問題が出されます。個々に載っていない情報は試験にだされないと言ってよいでしょう。ただ量は膨大です。試験勉強に余裕がある方、本格的にワインの勉強をされたい方はこれを中心に勉強された方がよい。
各地域の最初の紹介文はよくそのまま試験に出題されるのでこれは最低読んでおいた方がよいです。
前年より変更があった制度、教本で改訂があった箇所などの話題が出題される傾向があるため、最新情報がこの教本に載っているので、過去の情報と比べて何が変わったかを効率よく押さえて試験勉強をすることが大切になります。これは一人では勉強できないので、アカデミー・デュ・ヴァンなどの教科書の変更点を押さえておくとよいでしょう。当然スクールに通った方がわかりやすく効率的に教えてもらえるのでその方が良いのですが。
2016年から2色刷りになり、デザインも大きく変更され読みやすくなっています。それ以外にも内容がかなり知識一辺倒だったのが、読んでいて面白いと思わせる内容に変更されているところもあり、毎年改訂されているいいところが出ています。

この一冊だけよりはコンパクトにまとめてある本を最初に使った方がよいです。また資格試験を申し込めばこの本が送られてくるので、早く勉強を始められる方は、早く資格試験を申し込むか、コンパクトにまとめてある本で勉強するのがよいでしょう。2013年までは電子書籍版がでていましたが、今年から現行の方式は中止になるようです。電子書籍はまた形式を変えて出版される可能性があると思います。

ワイン受験講座〈2017〉

アカデミー・デュ・ヴァンで使われているテキストです。ソムリエ教本に従ってコンパクトにまとめてある印象があります。しっかり読みこなす必要がありますが、各章毎に問題もありかなりよくまとまっています。ただ内容は昨年度のソムリエ教本をもとにしているので、アカデミー・デュ・ヴァンが新年度のソムリエ協会の教本が出版されてから訂正する情報をしっかり確認する必要があります。
前年度からの傾向から、地図の問題がたくさん出題されています。今回巻末に白紙の地図がたくさん掲載されています。これをコピーして使えるのは本当に便利です。改訂されて紙質が良くなり本全体が薄くなりました。これで持ち運びが楽になります。

基礎から学ぶ田辺由美のワインブック〈2017年版〉

簡潔明瞭に試験に出てくるところがまとめてある。ただ内容に間違いが多く、毎年あまり訂正されていないことが多かったです。ソムリエ教本と一緒に使い、間違いを訂正しながら使うといいでしょう。大型判なので書き込みがたくさん出来るところがよい。

田辺由美のワインノート〈2017年版〉

2006~2010年の認定試験問題と解答付。試験対策としては、過去問題をたくさんこなすことが近道ではあります。毎年出題傾向が大きく変わっているので、高得点を狙うには、ソムリエ教本で勉強しないといけません。

ソムリエ、ワインアドバイザー、ワインエキスパート ワインの試験対策 (テイスティング・ワークブック1)

これはお守りがわりに持っていたが、掲載されているワインはよく試験に出るものなので、一人でテイスティングの練習をされる方は、この本に掲載されているワインを買って勉強するのがよいでしょう。ただ、テイスティングに関しては独習だけでは不十分で一次試験が合格したら有名なワインスクールに行って学ぶことをお勧めします。

ワイン受験 ゴロ合わせ暗記法〈2016〉

記憶力に自信のない方はこれが役に立ちます。できたら最初から買ってこれを使いながら覚えたほうがよいでしょう。しかしよいゴロ合わせもありますが、どうしようもないのもあるので、こつをつかんだら自分で作るのが早道です。イタリアのD.O.C.G.はどんどん変化しているので暗記法も毎年変化しているかも。

チェック&スタディ 30日間ワイン完全マスター2015 ソムリエ、ワインアドバイザー、ワインエキスパート呼称資格認定試験の傾向と対策速習講座 (Winart Book)

コンパクトにまとまった内容です。必要最小限の情報しかありません。これだけを完璧に覚えていれば1次試験は合格します。ただ知識は断片的になるので、長期間覚えてはいられないでしょう。資格試験の最初の準備として、一ヶ月で読んでおくのが良いでしょう。1次試験用として、これだけでは十分とは言えないが、ある程度勉強されている人ならこれだけでも良いかもしれない。もしくは、始めて勉強する人には、これを足がかりそれから本格的に勉強しても良いかもしれない。

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